山本勝之助商店
明治13年に創業。「かねいち」の商号で親しまれ、創業者、山本勝之助の志を今も引き継ぎ、棕櫚箒(しゅろほうき)や山椒(さんしょう)などの薬種材料等の紀州特産の山産物の製造、販売しています。
山本勝之助商店のある和歌山県海南市は、温暖な気候で自然の恵みが豊かなところです。この地をいつか訪ねていただき、伝統的な「もの」「こと」「ひと」の良さ、それを守り継いでいく人の想いなどに共感をいただけましたら嬉しく思います。
山本勝之助商店は「とにかく頑丈で使いやすい箒をお求め安い価格で提供すること」にこだわっています。『手廻しせねば雨が降る』。創業者 山本勝之助氏の金言にこんな言葉があります。『商いを行う者は、常日頃から仕事の段取りを整えて不測の事態に備え、相手に対して迷惑と不信を招かないことが商業道徳上の最大責務である』という意味で、その精神は今も受け継がれています。
棕櫚箒とは?
棕櫚箒(しゅろほうき)は数百年の歴史があるといわれている伝統的な箒(ほうき)で、油分が多いため水に強く、耐久性が高いのが特徴です。棕櫚(しゅろ)の繊維が埃や毛などの細かいゴミをくっつけるため、目に見えにくい小さなほこりも舞い上がらずに取ることができます。また、繊維自体に油分があるので、ワックスとは違うツヤを出す効果もあります。
棕櫚皮は、棕櫚の箒をはじめとする棕櫚製品に使われる棕櫚の木はヤシ科の木で、山本勝之助商店の棕櫚の箒は、すべて紀州職人による手巻き、手作り品ですが、原料の棕櫚皮は違います。和歌山県「野上谷」には現在も棕櫚の木はありますが、皮を削ぐ職人がいなくなり、紀州の職人はやむを得ず台湾・中国より調達しています。
棕櫚箒の選び方
天然素材 「棕櫚(しゅろ)」の持つ力と、熟練の職人による確かな技術が作り上げた棕櫚箒(しゅろほうき)。
長柄箒(ながえほうき)、手箒(てほうき)、小箒(こほうき)の3種類があれば、1軒屋のほとんどの場所の掃き掃除をカバー。電気いらずで丈夫で長持ち、見た目も魅力的な掃除道具です。
山本勝之助商店の棕櫚ほうきには大きく分けて3タイプの箒があります。一番大きく長い箒は、両手で持つ「長柄箒」、その半分程の長さで、片手で持ち腰を少しかがめて使う「手箒」、手箒よりも小さな箒は「荒神箒」または「小箒」とよびます。この3種類の箒があれば、一軒家であればほとんどの場所の掃き掃除をカバーしてくれます。少し小さい家なら、長柄箒と荒神箒、手箒と小箒のように2種類を組み合わせれば十分な掃き掃除が可能です。