思わず手に取りたくなる美しいデザイン
日本の代表的な木である桜の樹皮を使った樺細工は、思わず手に取りたくなるデザイン。
現代の生活にはちょっぴり個性が強い樺細工ですが、藤木伝四郎商店はその個性を抑え、引き立てるために、他の素材と組み合わせたデザインを取り入れています。
藤木伝四郎商店の製品の品質と高いデザイン性は、日本国内はもちろん、ヨーロッパやアメリカなどの海外市場でも高い評価を得ているなど、200年受け継がれた技術と知恵はそのままに、現代に寄り添う製品を製作しています。
角館伝四郎 国内唯一の樹皮の樺細工工房
角館伝四郎(かくのだてでんしろう)は1851年、江戸時代嘉永4年の創業以来六代にわたって高品質な樺細工を作り続けている藤木伝四郎商店のブランドです。
角館では200年ほど前より、武士の副業として樺細工が発展し、現代に伝え継がれてきました。
表情豊かな素材、200年の伝統に裏付けられた技術力、現代の空間に調和したデザインで、暮らしに華やぎを添えるもの作りを続けています。
職人の手作りだからこそ、実現する優れた密閉性
美味しいお茶をいただくには茶葉を最適な状態で保存する必要があり、それを実現するためには、優れた密閉性が重要になります。
角館伝四郎の樺細工の茶筒は、「型もの」と呼ばれる樺細工特有の技法を用いているため、茶筒の本体、内蓋、外蓋がピッタリと閉まります。
では、なぜピッタリ閉まるのでしょうか?
その秘密は、薄い桜皮と経木ににかわを塗り、内芯、外芯、内蓋、外蓋がピッタリと合うように木型に重ねて巻きつけ、高温に熱した金ゴテで、一点ずつ張り合わせたものを輪切りにしていきます。
そのため、この工程で作られた茶筒の蓋は、この茶筒でなければぴったりと閉まることができないのです。
この技法は一度に量産ができないため、熟練職人の手で時間をかけて行われています。