江戸時代から明治にかけて作られた輸出向けの食器の中に「卵殻手(らんかくで)」と呼ばれる磁器がありました。その薄さはたったの1mm。技術の域を極めた薄さと丈夫さを持った磁器は西洋人からも「エッグシェル」と呼ばれ、絶賛されていたそうです。一度、技術が途絶えてしまった卵殻手ですが、有田焼「やま平 窯元」によって「エッグシェルシリーズ」として、新しく生まれ変わりました。
厚さ1mmほどのその素地は磁器特有の透光性があり照明器具と見間違うほど。有田焼の「白」さを感じて頂きたいという窯元の思いからシンプルな形状になりました。表面には「繭」のイメージが施されています。手にした時のふんわりとした柔らかさと、口当たりの良さを感じて頂きたい商品です。
こちらの“エッグシェルKaori”はその名の通り“香り”を楽しむために作られたものです。少し丸みを帯びた形状で、ワインや日本酒などの香りのある飲み物を入れると、ふわっと香りが立ちこめます。また磁器特有の透過性があるため、中に入れる飲み物によってグラスの色の変化も楽しむことが出来ます。
“エッグシェル Kaori”は第110回九州山口陶磁展(2013年度)にて最高賞の経済産業大臣賞を受賞しました。
※九州山口陶磁展は我が国における磁器発祥の地、佐賀県有田町に日本全国の陶磁器製品を集め、一般の鑑賞に供し、技術の交流、品質の向上、デザインの改善を図り伝統工芸の継承と産業的発展を期して、明治29年より開催されております。
【サイズ】φ80mm×h82mm
【容量】300cc
【重量】約50g
【素材】磁器
※使用上の注意
・本商品は手仕事による独自の製法で作られた薄さにこだわった商品です。そのため、デザインやサイズに若干のばらつきがあります。
・薄さにこだわった商品のため、熱いものを入れると火傷をする恐れがあります。熱いものを入れてのご使用はお避けください。
・キズやひびが入った場合は使用を中止してください。
・強い力を加えないでください。破損の原因になります。
・洗浄や使用時は丁寧にお取り扱いの上、けがをしないよう十分にご注意ください。
・洗浄の際は中性洗剤をお使いください。
・キズの原因になりますので金属のタワシや研磨剤入りのタワシ、クレンザー等の使用はしないでください。
食器洗浄機のご使用は避けてください。手洗いをおススメします。