千切りピーラーで仕込んでみよう

普遍的なモノづくりから生まれる美しいデザイン　
ひとつは持っていたいヨシタ手工業デザイン室の「千切りピーラー」

2011年に東京都小金井市に設立した「ヨシタ手工業デザイン室」。デザイナーの吉田守孝さんは、長年柳宗理氏の“柳工業デザイン研究会”に在籍し、数々のプロダクトデザインに携わってきました。フリーとなった現在も日本で有数のプロダクトデザイナーとして活躍されています。
「手で触れ五感に感じることを大切にしたい」「手を動かし道具や素材の対話から気づき着想したい」という思いから、何度も模型をつくり試作をし、手で触れて考え、今日の暮らしに還元できるモノづくりをされています。使い心地を追求して出来上がった製品はどれもシンプルで美しい生活道具です。
吉田守孝さんが新潟県燕市で出会ったのは、ステンレスラウンドバーという素材。その触り心地や手の馴染みやすさから、生活道具の素材としての可能性を感じ誕生させたのは「ステンレスラウンドバーシリーズ」というテーブル、キッチン周りのアイテムたち。今回はシリーズの中でも、台所に1つあると便利な“千切りピーラー”をご紹介します。

ステンレスラウンドバーとは

ヨシタ手工業デザイン室の吉田守孝さんが、日本三大金物加工の街、新潟県の燕三条で見つけたのが、ステンレスラウンドバー。ステンレスの丸棒をロール加工で平らに潰したもので、角ばったところが無いため、ステンレスなのに握った時の感触はとても優しく柔らか。もともとは水差しのハンドル用の素材として使われていたものだそうです。手に力を込めて握っても痛くならないこの素材に出会ったことで、ヨシタ手工業デザイン室の千切りピーラーは生まれました。

ヨシタ手工業デザイン室
千切りピーラー
3,630 円

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ヨシタ手工業デザイン室
ピーラー
3,630 円

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台所に1つは欲しい千切りビーラー

野菜を千切りにする道具というと包丁やスライサーが代表的ですが、ぜひ、オススメしたいのが千切りピーラーです。包丁があれば何事にも対応できますが、包丁で千切り、、、。正直大変ですよね。一方、スライサーはというと、素材の大きさ、形によっては上手く使いこなせないこともあります。その点、千切りピーラーはとても便利。用途は千切り１本、万能な調理道具ではありませんが、この特化した機能が忙しい台所仕事には貴重な戦力となってくれます。素材は手に持っても、まな板の上に固定しても良し。軽い力で引けば、さくさく千切りが作れます。スライス幅は約3ｍｍ。塩もみや火を入れる調理に向いている下ごしらえが出来上がります。

千切りピーラーで仕込んでみよう

キャベツ

千切りの王道と言えば、キャベツ。キャベツの千切りはそのまま料理に添えても、サラダにしても美味しいですよね。千切りピーラーの千切りは約３ｍｍのスライス幅なので、添え物キャベツではなく、お料理に使うのがオススメ。（もちろん添えても良し）
そこで、今回ご紹介するのはたくさんのキャベツの千切りが必要なザワークラウトとコールスロー。
どちらも千切りキャベツがたっぷり必要です。千切りピーラーは、すいすいと均一にキャベツをスライスできるので、あっという間に準備完了です。

・ザワークラウト

ボールにこんもり千切りキャベツを用意したら、キャベツの２%~3％の粗塩を振って手でもみもみ。しっかりと水分がでてきたら、水分ごと保存容器に詰めて重しをします。ポイントはキャベツが水分に漬かっていること。キャベツを空気から遮断して、しっかり乳酸発酵させたら出来上がりです。もし、翌日になっても水分がキャベツよりも上がっていなかったら、同じ塩分濃度の塩水を作って足しましょう。水分が白く濁って、味見したときに酸っぱくなっていれば完成です。
キャラウェイシードや、粒こしょう。ローリエなどスパイスやハーブを加えてみるとまた一味違った味わいに。

・コールスロー

コールスローのキャベツの大きさは、みじん切りにしたり、ざっくり大きめに切ったりと、各家庭でさまざまですが、千切りキャベツのコールスローはしっかりとマヨネーズとからみつつ、食感も残ってオススメです。
キャベツの千切りとお好みで人参の千切りも用意したら、全体の1％のお塩を振ってもみもみ。しばらく置いて水分がでてきたら、水分をしっかりきって、マヨネーズとお酢、お砂糖を和えて完成です。

人参

人参は、意外と千切りにしてお料理することが多いと思いませんか。千切りピーラーは、硬い人参もするすると千切りにしてくれます。常備菜にもってこいなキャロット・ラペと子どもも食べやすい人参しりしりのご紹介。

・キャロット・ラペ

常備菜として人気の高いキャロット・ラペ。そのまま食べたり、サンドイッチの具にしたり。人参の鮮やかなオレンジがお料理を華やかに彩ってくれます。あの甘酸っぱいなかに感じる人参の香りと食感がとても美味しいですよね。
冷蔵で約１週間保存できるので、たくさん作っておきたい一品。
千切りにした人参に、作っておいたドレッシングを混ぜて馴染ませておくだけで完成です。作り立てと時間が経ってからとでは味が違うので、そのあたりも楽しめますね。
ドレッシング（お酢orレモン汁：大4～5　・オリーブオイル：大2　・砂糖：小1～2　・塩少々）

・人参しりしり

沖縄郷土料理の定番、人参しりしり。これはなんといっても人参の千切りが主役のお料理です。最近では、沖縄以外の家庭でも普通に食卓にあがるメニューとなりました。人参独特の香りと味わいが堪能できるお料理ですよね。炒めることで、食感が柔らかくなるしりしりには、ちょっと太目の千切りがオススメ。千切りピーラーでまるっと１本千切りにしたら、ごま油で炒めます。火が通ってきたら、溶き卵を回しいれて火をとおしたらめんつゆで味付けをして完成です。ツナを加えても美味しいですよ。人参が苦手なお子さんにもぜひ。

長く使ってもらえるように

千切りピーラーは刃を交換することができます！
ピーラーは使い捨ての調理道具だという認識はありませんか。研ぐこともできない替え刃もないピーラーは、思うようにスライスできなくなったら本体ごと新しいものと交換する。これが通常だと思います。しかし、ヨシタ手工業デザイン室のピーラーは、刃を挟む部分をネジで締めているので、プラスドライバーひとつで替え刃を付け替えることができます。すこしでも、ゴミが減ることは嬉しいですよね。

計算し尽された優しい使いごこち

手で考え、流行り廃りに惑わされないデザインを実践する。可能な限りの試作を繰り返すことで、素材や技術が活かされた使い勝手に繋がっていく。ヨシタ手工業デザイン室の生活道具には機能を追求した先に生まれる、デザインの美しさがあります。千切りピーラーを使ってみれば、その使いごこちと道具としての優秀さも実感。シンプルなデザインの中にある、計算し尽された優しさを感じることができるでしょう。

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