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TOP > 特集から選ぶ > 木曽のさわらで美味しいご飯
皆さん、美味しいご飯を食べたいと思いませんか。 美味しいご飯をいただくためには、まずはお米選びが重要。しかし、今回はお米のご紹介ではありません。いつも食べているお米はそのままで、もっと美味しくする方法のご紹介。 それはずばり、おひつを使うこと。 おひつは、炊いたご飯を保存するためだけの道具ではありません。 ご飯をもっともっと美味しくするための道具なのです。 おひつといいますと、陶器や漆、曲げわっぱなど、素材はさまざまありますが、今回は木曽五木のひとつ「木曽さわら」でつくられた、美しい “山一のおひつ”をご紹介します。
14,850 円伝統的な作り方を取り入れたお櫃
長野県木曽郡にて、木曽の良質木材を素材とした製品と製造している株式会社山一。 「木の香りとやさしさを生活にする」をものづくりの理念として、伝統を途絶えさせない、暮らしに欠かすことのできないものづくりに徹しています。
木材を活かし心豊かな暮らしを提案する山一
現在のように電気炊飯器が普及する前は、炊きあがったご飯をおひつに移しておくことが一般的な暮らしでした。 鉄性の羽釜で炊いたご飯は、そのままにしておくと釜が錆びてしまうため、釜の中では保存せず、おひつに移して保存しておく必要がありました。炊きあがったお米の水分調節もでき、時間が経っても美味しく食べることが出来るおひつは、どの家庭でも必需品だったわけです。
木曽さわらは、木曽五木(ひのき・さわら・ねずこ・あすなろ・こうやまき)のひとつ。 水に強くて軽い。腐朽しにくく、耐酸性にもすぐれている、檜に引けを取らない高級木材です。柔らかく油分も多く含む木曽さわら。古くからその特性を活かして、多くの日用品に加工されてきました。香りも穏やかなので調理道具の素材としても、うってつけ。おひつもそうちのひとつです。
山一で作られているおひつは数種類ありますが、大きく分けると二種類になります。 取っ手が付いた蓋を載せるタイプの地びつと、本体より一回り大きい蓋を被せる江戸びつ。 地びつは関西を中心に。江戸びつはその名のとおり関東を中心に出回っていました。 地びつの蓋は取っ手をつかんで片手で持ち上げることができます。江戸びつは、両手で蓋をあける必要がありますが、出っ張りがないぶん、少しスッキリした見た目です。 おひつの機能としては、どちらを選んでも変わりませんので、蓋の使い勝手と、見た目のデザインで選ぶのも楽しいですね。
「炊き立てご飯」なんとも美味しそうな、食欲をそそる響き。 炊き立てのご飯を、ふうふう、はふはふしながら食べる。とっても贅沢ですよね。 しかし、ご飯を“一番”美味しく頂くタイミングは炊き立てではないのです。 どのタイミングかと言いますと、それは、おひつに余分な水分を吸ってもらったあと。つまり、お椀によそる前に、おひつにワンクッションしてみて欲しい!ということです。 炊きあがったご飯を底からしっかり混ぜ込んで、空気に触れさせながら、おひつに移します。 このとき、炊き立てご飯の熱がおひつに伝わって、さわらの爽やかな香りを感じることが出来ます。そっと蓋をしたら、おかずを盛ったり、配膳をしたり。そうこうしているうちに、さわらがご飯に含まれる余分な水分を吸ってくれるので、「いただきます」のタイミングでちょうど良い水分加減になっているでしょう。 ご飯本来の、甘味や旨み、食感をより感じて、驚かれると思います。
(蓋裏につく水滴の戻りを防ぐために晒を挟んでおくのもオススメです)
おひつは、ご飯を常温で保存する道具です。 保温するためのものではないので、ご飯の温度は緩く下がっていきます。しかし、木が呼吸することで、おひつの中のご飯は常にしっとりもっちり。冷やご飯になっても、パサついたり硬くなってしまったりしません。 そして、この冷やご飯。おにぎりに最適なのです。 おひつによって水分を調節されたご飯で握ったおにぎりは、ぽろぽろと崩れることなくまとまります。一粒一粒お米の噛み応えも感じられ、とても美味しい。もっちりしたおにぎりを口いっぱいに頬張ると、何とも言えない幸福感に包まれますよね。
自然素材である木曽さわらでつくられているおひつは、使い始める前に「あく抜き」をする必要があります。 やり方は簡単。米のとぎ汁をおひついっぱいに入れて、3時間ほど放置するだけです。 米のとぎ汁を入れておくことで、木曽さわらの香りを和らげてくれます。
使い終わったら、少しのあいだぬるま湯につけてからの水洗いが基本です。 油が付着してしまった時などは、洗剤をつかうことも可能ですが、その場合は、よくよく洗い流しましょう。
洗った後は、しっかりと水気を拭き取り、十分に乾かしましょう。 使用後の湿気は厳禁。生乾きはカビや黒ずみの原因になります。 そして、乾燥させる場所は、必ず日陰で。カラッと乾かしたくて、しっかりと日光に当てたいところですが、急激な乾燥は木材を傷め、割れたり反ったりさせてしまうことがあります。重要なポイントですので、注意しましよう。
しっかり乾いたら、吸水性の良い紙や布でつつみ保管します。 呼吸をするさわらの木。ある程度湿度がある場所のほうが好ましいようです。
自然素材の道具は、気温や湿度、扱いかたによってさまざまな変化があります。 おひつも、そういった変化にその都度対処する必要があります。
使っていると、おひつの表面にベトベトしたものが出てくるときがあります。これは、さわらに含まれる天然の樹脂です。自然なものなので、体に害はありません。樹脂を含んでいる木曽さわらが、丈夫な木材という証拠なのですが、気になる方はアルコールを使って拭き取るか、紙やすりで削って取り除きましょう。
長期間使わずにいたり、冬場の乾燥がひどかったりすると、おひつのタガが外れて水漏れを起こしてしまうこともあります。 原因は木材の乾燥なので、しばらく水を張っておけば、木が膨らんで水漏れも解消されます。
おひつの底板の隅は、乾燥しにくい部分なので、どうしても黒ずみが発生しやすい場所です。予防策として、おひつを洗った後に、消毒用のアルコールをスプレーするか、熱湯をひと回しすると良いでしょう。殺菌されて黒ずみの発生を予防してくれます。
「人の肌と木の肌はよく似ている」と職人さんがおっしゃるように、手をかけ、丁寧に仕上げられたおひつの表面は、とてもなめらか。白木のままだとは思えないほどのすべすべな手触りで、さわらの柔らかな質感が伝わってきます。たくさんの工程を経て、ひとつひとつ鉋仕上げをすることで、おひつの耐水性をあげるだけでなく、より美しいおひつが出来上がるのです。暮らしに欠かせない道具の実用性を追求することで生まれた美しさ。 山一のおひつからは、実直な手仕事によって完成する「用の美」を感じることが出来ます。 おひつでご飯を保存しなくとも釜を傷めない時代になりましたが、美味しいご飯を求めて木曽さわらのおひつ。
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